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勝手気ままな二次創作&妄想書き殴りサイト。 今は特に赤い彗星の金髪美人への愛を吠えまくってます。R18&BL要素を含むため、閲覧には要注意!
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ども。ご無沙汰してます。
新年早々、連載小説の続きアップです。

いつもは各章3部作で完結してるのですが、今回はダラダラと無駄に長くなったので、
4部作になりそうです。しかもまさかのR-18指定になりそうな予感(^^ゞ
今回はやたら女性キャラが出ばってますが、あくまでもNLではなく、BL前提ですので悪しからず。
しかもどの女性キャラがお気に入りなのか、バレバレな展開になってます・・・とほほ(-_-;)

なお、毎度毎度くどくて申し訳ありませんが、この物語はアホ管理人の独断と偏見に基づく勝手極まりないアホなパロディ二次創作です。
キャラ崩壊、原作のイメージを損なう恐れがありますが、あらかじめご了承下さい。

叱咤激励、愛の鞭は喜んで受けますが、誹謗中傷、苦情・クレームの類は一切受け付けませんので、あらかじめご了承下さい。

それでは、心の準備ができた皆様へ
「つづきはこちら」からお入りください。



Act.2 Crescent Moon 3


「まったく・・・白昼堂々、ご馳走様なこと!」
目の前の赤毛の美女は呆れたように、しかし半ばからかい気味にそう言った。

「マ・・・マチルダ部長!どうしてここへ?」
彼女、マチルダ・アジャンはアムロ達の上司で、その人望と仕事ぶりを買われ、新プロジェクトチームの立ち上げ支援を要請され、ウクライナのオデッサ支社に出張中の筈だった。
普段はその均整の取れた長身を上質なミニスカートスーツに包み、ハイヒールパンプスで颯爽と闊歩するその姿は、男性社員はもとより、女性社員からも羨望と憧れの眼差しを一身に集めているが、今日は「休日のキャリアウーマン」らしく、シンプルなニットにスラックス、バーバリーのトレンチコートにローファーといったごくラフないでたちである。
「お久しぶりね、アムロ君。一昨日、帰国してきたの。聞いてなかった?」
と、そこへ小柄なブルネットの女性と東洋系とおぼしき黒髪の若い女性がやってきた。
「もう!アムロったら、何やってんのかと思ったら・・・隅に置けないわねっ!」
「なんだ、フラウもいたのか。」
「なんだとは何よ、失礼ね!今日はマチルダ部長と私達、三人でショッピングよ。ね、ファ?」
ファと呼ばれた黒髪の女性は話を振られて半ば困ったような、照れたような表情を浮かべながら控えめに聞いた。
「あの・・・ひょっとして私達、お邪魔だったかしら?」
彼女、ファ・ユイリィ(花 園麗)は後輩カミーユ・ビダンのガールフレンドで、会社のパーティで何度か会っている。中国系の移民の家系に生まれ育ち、両親が経営する中華街のチャイニーズレストランで働いている。
溌溂としたなかなか可愛らしいお嬢さんだが、快活で利発な彼女は店の看板娘としても人気が高い。

「ついこの前までベルトーチカに振られて落ち込んでたくせに、やるじゃん!」
「振られたんじゃない!あれは彼女が一方的に・・・」
「ふ~~ん、アムロ君にそっちの趣味があったとはね~え。」
「いや、あの・・・そうじゃなくてですね、これは偶然・・・」
「彼、すっごい美人さんですね!北欧系かな?いったいどこで知り合ったんですか?興味あるな~あ。」
「美人って!!いや、間違ってはないけど・・・う~~ん。」
『女三人寄れば姦しい』とはよく言ったもので、美女三人に取り囲まれ、
一斉に繰り出される詰問攻撃を喰らってタジタジのアムロに対して、
状況が飲み込めず、キョトンとしているシャア。
さて、この状況をどうやって切り抜けようかと頭を悩ませていたそのとき、
おもむろにアムロの携帯が鳴った。「天の助け!」とばかりに応答する。
「もしもし?」
「ああ、休日中すまない。ブライトだ。これから緊急会議やるけど、来れそうか?」
「大丈夫です!すぐそちらへ向かいます。」
言うなり電話を切ると、彼女たちに向き直る。
「・・・と言うわけで、すまない。急な仕事なんだ。」
そんなアムロの肩をポンと軽く叩き、にこやかに微笑みかけるマチルダ。
「ああ、気にしないで。『お姫様』は私たちが責任もって面倒見るから、
 貴方は心置きなく仕事に励んでらっしゃい。」
「そういうこと!後は私たちに任せて。行ってらっしゃ~い!」
「休日出勤、お疲れ様。頑張ってね~!」
ヒラヒラと軽やかに手を振るフラウとファ。
どこか釈然としない気持ちを抑えつつ、マンションの鍵をシャアに渡すと、
踵を返し、駐車場へ向かう。
ふと後ろを振り向くと早速、シャアが黄色い声を上げてはしゃぐ女3人に取り囲まれていた。
「ねえねえ、名前は?出身は?歳はいくつ?」
「アムロ君とはどこで知り合ったの?彼のどこに惹かれたの?」
「綺麗なブロンド!ねえ、触ってもいい?」
「お肌もすごく綺麗。ぷるっぷるのつるつるで、羨ましいわ~!」
第三者的な視点から見れば、まるでお気に入りの美男スターを取り囲んで
キャーキャーはしゃぐミーハーな女性ファンそのものの光景だが、
物怖じしない彼女達の性格とシャアの置かれた状況を知っているアムロにとっては、
いささか胸中複雑である。
笑いさざめく女たちに有無を言わさず強制連行されていくシャアの姿を見送りながら、
彼を自分の身代わりに彼女たちの好奇心の「人身御供」に差し出したようで、
彼に申し訳ないような後味悪い気分に居た堪れなくなり、足早に駐車場へ向かう。

・・・すまない、シャア!



さて、アムロと別れた後、女性陣に連行されたシャアはと言うと・・・。
「ねえねえ、この服ステキ!絶対、似合うって!」
「それよりもっと派手な色のほうが似合うと思うけど。」
「細身で脚が長いし、お尻もぷりっとしてるから、断然スキニーよね。」
「あそこのショウウインドウのマネキンが着てるスーツも似合いそう。」
「ホント、スタイルいいから何でも似合っちゃうよね~。羨ましいわ~。」
女3人に高級ブランドショップからカジュアルファッションの店まであちこち連れ回され、
「着せ替え人形」よろしくいろんな服を着せられ、品定めの真っ最中。
彼女たちのパワーに圧倒され、いつものじゃじゃ馬ぶりはどこへやら、
まるで借りてきた猫のように大人しくなすがままにされている。

いったい何軒目だろうか。
とあるカジュアルブランドショップで着替えを終え、試着室から出てきたシャアを見て、
マチルダがあっと声を上げた。
「どうしたんですか?!マチルダ部長!」
いつも胆が座って何事にも動じず、冷静沈着な彼女に似つかわしくない奇声に、
思わず駆け寄るフラウとファ。
「ちょっと・・・後ろ向いてもらっていいかしら?」
マチルダに言われるままに、そのままくるりと後ろを向くシャア。
「ほら・・・やっぱりね。」
彼女が指さす先を視線で追うと、タイトなジーンズに包まれ、
プリンと形良く盛り上がるシャアの尻が。
問題はそこではなく・・・。
「ダメよ。これじゃあラインが丸見えじゃな~い。せっかくの美尻が台無しだわ。」
そう言うとシャアを呼び寄せ、躊躇うことなくジーンズを膝まで引きずり下ろす。
「ああやっぱり・・・。アムロ君の縞トランクス・・・。」
「あの朴念仁に任せてちゃダメよ!私たちで彼に似合う素敵な下着、見つけてあげなくちゃ。」
「そうそう、やっぱり『お洒落は下着から!』って言うしね。」
「アムロ君、いい子なんだけど、こういうことには気が回らないからね~え。」
「アイツ、昔っからお洒落には疎いから・・・。」
「え~っ、そうなんですか?せっかくイケメンなのにもったいな~い!」
その頃、自分のことを好き勝手に噂されているとは夢にも思わないアムロ。
しかし会議中にくしゃみが止まらず、ブライトを心配させたとかさせなかったとか・・・。

「よし!私に任せて。いい店を知ってるの。ふふ」
俄然張り切るマチルダに連れられて皆が向かった先は、
高級ブランドショップが軒を連ねる煌びやかな一角の片隅にひっそりと存在する
なにやら怪しげな店。よく見ると、"Rafflesia(ラフレシア)"と書いた看板がかかっている。
甘ったるいオリエンタルな香り漂う店内は、わざと薄暗い照明にしてあり、
間接照明に天井から悪趣味なまでにゴテゴテしたシャンデリアがぶら下がっていた。
どぎつい紫と赤、豹柄を基調にした装飾が施された店内には、
所狭しと如何わしい品の数々-所謂、大人のおもちゃがぎっしりと並んでいた。
「いらっしゃい!あら~、久しぶりねマチルダ。元気だった?」
女言葉に似つかわしくないドスの効いた低音で出迎えたのは、
およそ2メートル近いがっしりしたラグビー選手のような巨体に真っ赤なドレスを纏い、ブロンドのウィッグに付け睫毛、どぎつい化粧を施したコワモテの「元」男性・・・いや、レディだった。
こんなところにまで人脈を持っているマチルダの顔の広さに、
改めて戦慄を覚えるフラウとファ。
「お久しぶり、マダム。ちょっとお店、見せてもらってもいいかしら?」
「や~ね、マダムなんて水臭い!マリーでいいわよ~。」
グローブのようなゴツい手でぽんと軽くマチルダの肩を叩くと、
その傍にいたシャアに興味津々な視線を送る。
その好色な眼差しに、さしもの気の強いシャアも捕って食われそうな錯覚に陥り、
身の危険を感じて思わず身構えてしまう。
「あら、可愛い仔猫ちゃんね。ずいぶんと毛並みがいいけど、どこのお姫様かしら?」
「実はこの子に似合う下着を探してるんだけど、手伝ってもらえるかしら?」
「もっちろん、お安い御用よ。私に任せて頂戴!」
そう言うとシャアを抱き寄せ、その腰に手を回す。
フワリと漂ってくる甘ったるくドギツい香水の香りに、思わず顔を顰めるシャア。
「大丈夫よ、捕って食やしないわよ。それよりもとっておきの品があるの。
 いい子だから、こっちへいらっしゃい。」
思わずビクリと身を硬直させるシャアに優しく微笑みかけると、
そのまま彼を連れて店の奥の薄暗がりに消えていった・・・。




長かった会議もようやく終わり、車を飛ばして家路を急ぐ。
会議中も女3人の中に置いてきぼりにしたシャアのことがずっと気がかりで、
ほとんど集中できなかった。
今頃、どうしてるだろう。ひょっとして俺のこと、怒ってるかな?
マチルダさん達と仲良くやってるといいんだけど・・・。
マンションに到着し、エレベーターが来るやいなや駆け込んだ。
自分の部屋に辿り着くと、深呼吸してドアを開ける。
もう皆、既に買い物を終えて帰ってきているらしく、玄関には自分とシャアの靴以外に
見慣れない女性用の靴が三人分、整然と並んでいた。
奥の部屋からは、賑やかな笑い声が聞こえてくる。
その楽しそうな声につられて、思わずアムロも笑顔になる。

「ただいま~!今、帰ったよ~!!」
うちの奥に向かって声をかけ、リビングに上がったアムロ。
しかし、その笑顔は一瞬にして凍りついた。
部屋中に散乱するヴェルサーチ、バーバリー、D&G、ジョルジオ・アルマーニなどの錚々たる高級ブランドから、H&Mなどのカジュアルブランドに至るまで、様々な店のロゴが入ったブランドショップの紙袋と、見慣れない服の山。
明らかに自分が持っているものとは系統が違う。
・・・こんなにいっぱい買って、いったいいくらすると思ってるんだ!!
喉元まで出かかった叫び声をぐっと飲み込んだそのとき、奥の部屋のドアが開き、
女性たちが飛び出してきた。
「あら、アムロ。おかえりなさい。早かったのね。」
「お疲れ様、アムロさん。ハロに餌やっといたわよ。」
「休日出勤ご苦労様だったわね。『お姫様』がお待ちかねよ。」
ぽんと軽く肩を叩いて労いの言葉をかけるマチルダに、
リビングに散乱する紙袋と服を指差し、恐る恐る聞いてみる。
「あの・・・マチルダさん、これは一体・・・?」
「あら、気にしないで。私たちから『お姫様』へ、ちょっとしたプレゼントよ。」
「そんな・・・!こんなに頂く訳にはいきません。一体、いくらしたんですか?」
慌てて財布を取り出すアムロをやんわり押しとどめて、にっこり微笑むマチルダ。
とびきりの美女の極上の笑顔にやられて、思わず言葉を失ってしまう。
「いいのよ。私たちだって楽しませてもらったんだから、ほんの御礼よ。」
そう言うと、後の二人に目配せする。
「じゃあ、そういうことでお邪魔虫は消えるわね。明日からまたよろしくね、アムロ君。」
「彼なら、ベッドルームでお待ちかねよ。私たちが美味しそうにデコレーションしといたから、
 お楽しみにね!がっつきすぎて明日の朝、寝坊しても知らないわよ。」
「それじゃあ私たちはこれで、御暇しますね。彼によろしく。」
別れ際に振り返り、アムロになにやら手渡すマチルダ。
「あ、そうそう。これ、あなたたちにお土産。
 一度使ったら、病みつきになること間違いなしよ!」
「ありがとうございます・・・ってマチルダさん、あの・・・これって・・・。」
マチルダに手渡されたモノを見て、思わずアムロの頬が紅潮する。
「ああ、気にしないで。私たちから、ほんのささやかな贈り物よ。」
言いながら、半ば押し付けるようにして強引にアムロの手に握らせる。
「他人の好意は素直に受け取るものよ?」
そう言うと、いたずらっぽくウインクしてみせた。

嵐のようにやって来て、怒涛のように去って行った女性達を見送り、
一人ぽつんとリビングに取り残されたアムロ。
と、同時に一日の疲れがどっと押し寄せてくる。
睡魔と疲労感に抵抗しながら、ふとベッドルームへ視線を向ける。
・・・なんだよ。何が美味しそうなんだよ一体・・・。
まるでキツネにつままれたような不思議な気分になり、
ベッドルームのドアノブに手をかけた・・・。

 



 

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