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勝手気ままな二次創作&妄想書き殴りサイト。 今は特に赤い彗星の金髪美人への愛を吠えまくってます。R18&BL要素を含むため、閲覧には要注意!
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お久しぶり、そしてMerry Christmas!

そろそろクリスマス&三連休も終わろうとしていますが、
皆様いかがお過ごしでしたか?
私はほとんど外で遊び歩いてたので、うちにいたのは実質、
連休二日目に微熱出して倒れてたときだけというテイタラクです(^^ゞ
しかも前日遊びすぎたので、その報いかとwww
おかげで一日中寝てので、すっかり元気になりました。

さてさて、どうでもいい私の話はさておき、
なんとかクリスマスには間に合いました連載小説第2章第2話。
今回はほんの序章で、あまり大きなストーリー展開はありません。
本来ならば次の回をメインにしたかったのですが、
書いてみると予想外に長くなったので、次回に持ち越してます(^^ゞ

もっと簡潔に自分の言いたいこと伝えられるようになりたいもんだ・・・。

最後にもう一言。
毎度毎度くどくて申し訳ありませんが、この物語はアホ管理人の独断と偏見に基づく勝手極まりないアホなパロディ二次創作です。
キャラ崩壊、原作のイメージを損なう恐れがありますが、あらかじめご了承下さい。
特に今回のシャアは、「何も知らない赤ん坊」のような描写が多いですが、
この物語では彼はあくまでも「陸に上がった魚」なので、いくら聡明で地上の人間界のことに興味はあっても、まだ人間社会の掟、ルールについては何も知らないという設定になっています。
叱咤激励、愛の鞭は喜んで受けますが、誹謗中傷、苦情・クレームの類は一切受け付けませんので、あらかじめご了承下さい。

それでは、心の準備ができた皆様へ
「つづきはこちら」からお入りください。





Act.2 Crescent Moon 2
 

「ほら!取ってこい!」

青空に映える真っ赤なフリスビーが鮮やかに宙を舞う。
追いかけるのは、一匹の白いブルテリア。
ぱっと飛び上がって見事、空中でキャッチすると、
遠くで手を振り、呼びかける金髪の青年の元に駆けていく。

気怠い週末の朝。
遅い朝食を取った後は、腹ごなしの運動も兼ねて、
愛犬の散歩に出かける。
深呼吸して、朝の海辺の新鮮な空気を胸一杯に吸い込む。
太陽はすっかり空高く昇り、浜辺にはジョギングや散歩を楽しむ人々の姿もちらほら見える。
フリスビー片手に浜辺を駆け回り、子供のようにハロとはしゃぎ回るシャアの姿に
思わずアムロの顔がほころんでいく。

・・・そういえば彼と初めて出会ったのも、この辺だったな・・・。

目を閉じて、寄せては返す波の音に耳を傾けていると、ついそんなことを思い出す。
彼とここで出会ったのはほんの数日前だというのに、ずいぶん時が経ったような気がする。
実際には彼のことをほとんど何も知らないというのに、気がつけば彼のことを考えるほど、
その存在はいつの間にか自分の日常に溶け込み、しっかりと根を下ろしていた。

そろそろ帰ろうかと目を開けると、いつの間に来たのやら傍にシャアが立っていた。
その視線は海、いやもっと遠く地平線の彼方に注がれていた。
哀愁漂う晩秋の海と相まって、その秀麗な横顔はどこかしら物哀しさを感じさせた。
その瞳に映るのは、海を超えた地平線の遥か彼方、遠い祖国なのだろうか・・・。
まだ見ぬ彼の故郷・・・それはいったいどんなところなのだろう。
いったいどういう経緯から、たった一人、しかも丸裸で
この異国の地に流れ着いたというのか。
・・・・寂しくはないのだろうか。心細くはないのだろうか・・・。
かける言葉が見つからず、戸惑い、立ち尽くすアムロ。
だが、その逡巡は駆け寄ってきた愛犬の声に遮られた。

ワン!・・・ワン!!

その声に、はっと我に帰る。
「そうだ!シャア。町へ行ってみないか?」
「町・・・?」
「ああ。見せたいものもいっぱいあるし、買い物もしなくちゃな。
 君の服だってまだ買ってないだろ。ずっと俺の服、着せとくわけにもいかないしな。」
アムロの言葉に、青年の青い瞳が好奇心で仄かに輝く。
ふわりと柔らかな木漏れ日のような笑顔で頷く青年の手を取り、
愛犬を伴って車へ戻った。




いったん家に戻って愛犬を降ろし、準備ができてから再び車に乗り込む。
車は再び住宅街を通り抜け、今度はロンデニオン中心部へ向かって走り出す。
窓の外には次第に背の高いビルが増え、都会めいた風景が広がっていく。
メタリックに輝き、イワシの大群のように広い道路を所狭しと群泳する車の群れ。
朝の光を受けて輝く超高層ビルのジャングル。遠くから聞こえてくる教会の鐘の音。
近未来的な高層ビル群と旧き良き時代のヨーロッパを思わせる伝統的な石造りの建物、
そして緑豊かで広大な都市公園とが上手く調和し、混在する大都会ロンデニオンは、
まるで万華鏡のように毎回違う顔を見せてくれる。
車窓から差し込んでくる強い光に眩そうに目を細めながらも、
窓の外を流れる景色に思わず身を乗り出すシャア。
その好奇心旺盛な仔猫のような仕草に、思わずアムロも頬を緩ませる。

車はやがて、街の中心部のショッピングモールに到着した。
ショッピングセンター・ホワイトベース。
一見、大きな白いドーム型の建物に見えるが、その地下には地下都市とも言うべき
巨大なショピングセンター街が張り巡らされており、デパート、レストラン、食料品店、高級ブランド店、本屋、おもちゃ屋、映画館等、実に500軒近くもの店舗が軒を並べており、週末はロンデニオン市民はもとより多くの観光客で賑わう。
この国では2番目の規模を誇る巨大なショッピングモールで、とても一日では回りきれそうにないが、至るところにカフェやフードコート、椅子やソファが備えてあるので、ショッピングの合間に休憩する場所には事欠かない。

駐車場に車を停め、辺りを見回すと、既にシャアの姿が見えなくなっていた。
見るもの全てが真新しく、物珍しくて、いてもたっても居られず
どこかへ駆け出してしまったらしい。
いくら彼が目立つ容姿をしていても、この雑踏の中、見つけるのは一苦労だ。
はて、どうしたものかとアムロが頭を悩ませていたそのとき、
急ブレーキとクラクションのけたたましい音が鳴り響き、罵声が飛んできた。

「バッカ野郎!もう少しで死ぬとこだったんだぞ。気をつけろ!!」

罵声のするほうへ視線を向けると、探していたプラチナブロンドの美青年が、
中南米からの出稼ぎ労働者と思われる柄の悪そうなタクシーの運転手に
怒鳴りつけられていた。
慌てて駆け寄り、シャアの手を掴んで引き寄せると、何もわからずきょとんとしている
彼の代わりに運転手に謝罪する。

「ああ、すまない。彼、森に住んでて街は初めてなんだ。許してやってくれないか。」
「なら首輪にでもつないどくんだな!手に余るようなら俺が調教してやってもいいぞ、
 その美人。」
「だから、悪かったってば・・・。」

シャアを頭から爪先まで舐めまわすように無遠慮で好色な視線を投げかける運転手に心の中で中指をおっ立て、今度は逃がさないようしっかりシャアと手をつないだまま、ショッピングセンターへ向かった。

ホワイトベースには地上と地下の二つの入り口があり、地下入り口は地下鉄の駅と繋がっているため、雨や雪が降っていても天候を気にせずショッピングを満喫できるようになっている。
地上からは、建物の中央正面にある大きな回転ドアから入ることができる。
アムロに続いて地上のドアをくぐったシャアだったが、そのままくるりと一回転して、
元の場所に出てきてしまった。
慌てて彼を追って一旦外に出ると、手を引いて連れ戻す。
「ああコレ、回転ドアだから回るんだ。知らなかった?」
「回転・・・ドア?なんだそれは?」
無邪気に首をかしげるシャアに和やかに微笑みかけながらも、
内心では大いに頭を抱えるアムロ。

・・・やれやれ。これじゃあ本当に森の中の一軒家か、
無人島に住んでたと言われてもムリはないな・・・。
あるいはお屋敷から一歩も外に出たことのない、
正真正銘の箱入り御曹司なのか・・・。

しかし冷静に考えれば、世界中どの国でも回転ドアが普及しているのは
大都市圏だけだ。もしかしたら、田舎か地方の小都市の出身なのかも知れない。
それならば、回転ドアを知らないのはなんら不思議なことではない。
そう考え、気を取り直して、シャアの手をとり店内に戻った。
今度は離さないよう、しっかりと手をつないだまま・・・。




ショッピングモールの中はいつもの週末に違わず、
大勢の買い物客で賑わっていた。
「移民の街」ロンデニオンらしく、多種多様な人種がごった返し、
世界中の様々な言語が飛び交い、週末のショッピングモールの華やかな雰囲気を
さらに活気づけている。
モールを行き交う人々、軒を連ねるたくさんの店。
キラ星の如く居並ぶ宝石店と高級ブランドショップ。
ショウウィンドウに飾られた可愛らしい人形やケーキ。
最新のデジタル製品、電化製品がずらりと立ち並ぶ大型デジタルショップ。
むせかえるほどの人間の群れ、そしてその叡智の結集・・・。
ここには、溢れかえるほど「人間の営み」がある。
目と耳から入ってくるもの全てが新鮮で、思わずシャアの青い瞳が好奇心で輝く。

対照的に周囲を見渡し、軒を並べるたくさんの店の列に頭を抱えるアムロ。
・・・この中から彼に似合いそうな服を探し出すのは、至難の業だ。
いや、自分が着古した安物のセーターやジーンズでも、くたびれたガウンでも、
彼の美貌とスタイルなら上手く着こなせるだろう。
でもそれでは、せっかく買い物に連れてきた意味がないし、あまりにも彼に申し訳ない。
しかし、ただでさえ服のブランド、デザイン、流行に疎い自分だ。
自分の普段使いの服ならいざしらず、この類い稀な美貌の青年に似合う服を見繕ってやれるセンスと自信は残念ながら自分には、ない。
ましてや彼の好みもわからない。
さて、どうしたものやら・・・と悩んで一瞬、気が緩んだせいか、
シャアとしっかり繋いでいた筈の手がお留守になり、
いつの間にか彼が傍から姿を消したことに漸く気づいた。
慌てて辺りを見回すと、そう遠くないところに
見慣れたプラチナブロンドのスラリとした姿を発見した。
おもちゃ屋のショウウィンドウの前で立ち止まって、なにやらじっと覗き込んでいる。
駆け寄って、小声でしきりに「ララァ・・・」と呟く彼の視線の先を追うと、
そこには特大サイズのイルカのぬいぐるみがいた。
「何?イルカが好きなのかい?」
アムロの声に振り返り、首をかしげるシャア。
「イルカ・・・?」
「そう、イルカ。好きなんだろ?」
「ララァ・・・。」
アムロの声もどこ吹く風。再び自分の世界に入り込んだ青年に、
これはちょっとやそっとじゃ動かないだろうなと悟り、
熱病にうなされたように「ララァ・・・」と呟き、その場に根が生えたかのように
立ち尽くすシャアの肩を軽く叩き、声をかける。
「ちょっと待ってな。すぐ戻るから。」

しばらくして、アムロが腕に何やら大きな塊を抱えて店から出てきた。
その青い塊を見て、シャアの表情がぱっと明るくなった。
「ほら、欲しかったんだろコレ。」
言いながら、腕に抱えた大きなイルカのぬいぐるみをシャアに手渡す。
「ララァ!」
アムロから貰ったイルカのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ、
大事そうに抱え直すと、今度はアムロに飛びつき、ぎゅっと抱きついて口付ける。
感謝の意を込めたにしては強烈な抱擁と接吻を受け、
一瞬たじろぎつつもまんざらではないアムロ。
同性婚が法的に認められ、今や同性同士のカップルも珍しくないロンデニオンでも、
やはり容姿の整った「いい男」同士のカップルは人々の好奇の的になるのは当然のこと。
赤褐色の癖っ毛に日に焼けて健康的な小麦色の肌、人懐こそうな笑顔が魅力的な好青年と抱き合い、熱い口づけを交わす淡いプラチナブロンドの髪に透き通るような白い肌、深い海のような青い瞳を持つ類い稀な美貌の青年に、自ずと周囲の人々の視線が集まる。
接吻と抱擁を解いた後、一瞬戸惑いながらも、透き通るように白い肌を僅かに紅潮させ、
少し照れたような、それでも十分に綺麗な笑顔でアムロに礼を言う青年。
「・・・ありがとう。大事にするよ。」
時にこっちが戸惑うほど大胆で情熱的すぎるほどの愛情表現をしてくるくせに、
自分の思いを言葉にするにはあまりにも拙く、不器用で・・・。
そんなアンバランスなところも愛おしくて、目の前の金髪の青年をぎゅっと抱きしめる。
胸に一抹の疑問を残したまま・・・。

・・・ちょっと待て。ララァって一体、誰なんだよ・・・?




ショッピングモール内を歩き回ること数時間。
アムロはシャアをホワイトベースに連れてきたことを後悔していた。
見るもの全てが真新しく、彼の興味を引くのはよくわかるが、
早足を通り越し、半ば小走りに駆け出す彼を人ごみの中で見失わないよう追いかけ、
ようやく捕まえたと思ったら、「これは何だ?」「これは何に使うんだ?」
「なんのために?」と子供のように矢継ぎ早に尋ねてくる彼の質問攻撃に
いい加減、辟易していた。
最初のうちは、その態度に外国人だから仕方ないかというある種の諦めに近い感情を抱くと共に、無邪気な子供のようで可愛いとすら思っていたが、ずっとこの調子なのでいい加減、参ってしまった。
疲れて切ってヘトヘトになったアムロと対照的に、
好奇心が抑えきれずウズウズしているシャア。
これはいったん仕切り直さないと、俺がもたない・・・。
そう考え、「一時休戦」を申し出る。
「ちょっとここで待っててくれないか?すぐ戻るから。」
通路の脇に並ぶベンチを指差し、近くのアイスクリームスタンドへ向かった。
メイプルウォールナッツとラムレーズンをひとつずつ買い、
大人しくベンチで待つ彼の元に戻った。
「ほら。メイプルウォールナッツとラムレーズン、どっちがいい?」
差し出したアイスクリームを不審そうな目で見つめる青年に、
まさかとは思いつつも尋ねてみる。
「アイスクリームだよ。好きじゃなかったかい?」
「アイス・・・クリーム・・・?」
まさか、アイスクリームも知らないなんて言わないでくれよ・・・と一瞬、目の前が真っ暗になったが、表面的にはあくまでも冷静さを保ちつつ、彼のプライドを傷つけないよう優しく語りかける。
「ほら、こうやって食べるんだ。美味いぞ。」
そう言うと、ラムレーズンを彼に手渡し、自分はメイプルウォールナッツのほうを
舐めてみせる。
アムロの動作を見よう見まねで、最初は恐る恐る舌で丸く白い塊に触れてみる。
一瞬、その冷たさに青年の体がびくっと小さく跳ね上がったが、次の瞬間、彼の表情が驚きから喜びに変わっていく。
「美味い・・・!」
こんな美味いもの、生まれて初めて食べたとでも言わんばかりの表情に、思わずアムロの顔も微笑で綻ぶ。
青い瞳をいっぱいに見開き、じっとラムレーズンのアイスクリームを見つめる青年に笑いを堪えつつ、話しかける。
「ほらほら、早く食わないと溶けちゃうぞ。」
そう言ってやると、慌ててコーンまで溶けて白く糸を引いて流れ落ちるクリームを舐め上げる。その無邪気な子供のような仕草に不思議と心が癒され、疲れがどこかへ飛んでしまったように感じる。
「ほら、こっちも美味いぞ。食ってみるか?」
自分の手にしたメイプルウォールナッツのほうを差し出すと、アイスクリームには目もくれず、まだ微かにメイプルウォールナッツの味がするアムロの唇を舐め上げる。
そのままシャアの舌がアムロの唇を割って侵入し、口の中に僅かに残ったアイスクリームを味わう。
仕返しと言わんばかりに侵入してきた舌に自分の舌を絡めてやると、かすかにラムレーズンの味がした。
お互いの口の中をぐちゅぐちゅと舌が行きかい、ラムレーズンとメイプルウォールナッツが互いの口の中で溶け合い、混じり合う。
もはやアイスクリームのことなどそっちのけで、お互いの口中を貪ることに夢中になっている間に、いつの間にか増えていた「ギャラリー」の存在に気づかない二人・・・。
しかし、かすかな咳払いの音とアムロにとっては馴染み深い声に、はっと我に帰る。

「コホン・・・!ラブラブなところお邪魔しちゃって申し訳ないけど、
 手ぐらい洗って来たらどう?」


to be continued...
 

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