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勝手気ままな二次創作&妄想書き殴りサイト。 今は特に赤い彗星の金髪美人への愛を吠えまくってます。R18&BL要素を含むため、閲覧には要注意!
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こんばんは。
毎度ご無沙汰しておりますアホ管理人Sapphireでございます。

今回の更新はプロローグからあまり間を開けずに更新できて、嬉しい反面、
かなり駆け込み的というか中途半端な出来になってしまってちょっぴり不本意だったり(^^ゞ

前回のプロローグにも少しだけ訂正、加筆していますが、
今回も後ほど少し手を加えたものを改めてアップするかも・・・です。
あらすじ、プロットだけは頭の中でほぼ出来上がってるのですが、
いざ小説に書き起こそうとすると、これがまた難しくて・・・毎回毎回、自分の文才のなさとの格闘です(-_-;)

毎回毎回言っていることですが、この物語はアホ管理人の独断と偏見に基づく勝手極まりないアホなパロディ二次創作です。
叱咤激励、愛の鞭は喜んで受けますが、誹謗中傷、苦情・クレームの類は一切受け付けませんので、あらかじめご了承下さい。


それでは、心の準備ができた皆様へ
「つづきはこちら」からお入りください。




Act.1 New Moon 1


窓辺から差し込んでくる柔らかな朝日。
かすかに開いた窓からは潮の香りを含む微風が吹き込み、カーテンを揺らす。
遠くから聞こえてくるのは、カモメの鳴き声だろうか・・・。

いったいどのくらい気を失っていたのだろう。
長い睫毛が揺らめき、海よりも澄んだ青い瞳がゆっくりと開かれるも、
あまりの眩しさに思わず目を閉じてしまう。
光の波に耐えつつおそるおそる目を開くと、その視界に真っ先に飛び込んできたのは、真っ白な天井。
ぐるっと辺りを見渡してみると、ここが四方を白い壁に囲まれた部屋で、
自分が寝ているのは、冷たい水の中でも乾いた砂の上でもなく、
柔らかくて暖かい大きなベッドであることに気付く。
素肌に感じるコットンの寝間着の柔らかな感触が心地よい。
軽く身じろぎすると、全身を引き攣れるような痛みが走り、
思わず呻き声がこみ上げてくるのを必死で堪えた。


・・・・ここは・・どこだ・・・・。私は・・・一体・・・・。


全身、特に腰から下の痛みは酷く、まるで自分の身体の一部ではないかのような異様な感じがした。
痛みを堪えつつ、おそるおそる布団を捲ってみると・・・。
目に入ってきたのは、寝間着の裾からまっすぐすんなり伸びる長くしなやかな二本の脚。


そうか・・・・。私は・・・!


朦朧とした頭に記憶が甦り、朧気ながらも自分の置かれた状況を理解した。
と同時に思わず頬が緩み、その白皙の美貌に微笑が溢れる。
痛みを堪えて立ち上がろうとした、そのとき・・・。

ワン!・・・ワンワン!!

バタンとドアが開くと同時に、何やら丸くて白い塊が飛び込んできた。
その生き物はベッドに寝ている青年に飛びつくと、その生暖かい舌を顔中に這わせてきた。
そのくすぐったさに身体の痛みも忘れ、思わず笑いがこみ上げてくる。

「あ、こら!ハロ!!あっち行ってろ。」

はしゃぐ愛犬を押しのけ、部屋の外に追いやりながら入れ替わるように入ってきたのは、
ラフなシャツとスラックスといういでたちをした赤褐色の癖っ毛で日に焼けて健康的な小麦色の肌を持つ人の良さそうな好青年だった。
おそらくこの家の主人だろう。見たところ、私より少し年上だろうか。
私をここに運んでくれたのは、彼なのか・・・。
そんなことをぼんやり考えていると、人好きのする笑顔を浮かべて彼が話しかけてくる。
「やあ、やっと目が覚めたようだね。体はもう大丈夫かい?」
そう言うと、手にしたトレイに盛られたフルーツやパンケーキ、ベーコンエッグ、水の入ったグラスとホットミルクが入ったマグカップをてきぱきとベッドサイドのテーブルの上に並べていく。
「朝食だよ。何が好きかわからないから、適当にあるもの見繕っといた。」
全部並べ終わると、ベッドに横たわる金髪の青年に改めて視線を移す。
朝の光の中、淡く輝くプラチナブロンドの髪。長く濃い睫毛に囲まれた海よりも深く澄んだ青い瞳。
浜辺で見つけたときは死人と見紛うほど青白かった肌は、今は血色を取り戻し、まるで内側から発光しているかのような艷やかさだった。
素肌の上に使い古してくたびれた寝間着をまとっただけなのに、窓から差し込んでくる柔らかな光を背に、その姿はまるで地上に降り立った天使のように俗世離れして見えた。
寝間着の裾からちらりと見えた脚線美に一瞬目を奪われたのを隠すかのように、一瞬ぷいっと顔を背ける。


・・・男に見蕩れるなんて!今日の俺は本当にどうかしてるぞ・・・。


そのまま椅子に掛けてあったジャケットを羽織り、カバンを持つと、
「じゃ、俺そろそろ仕事行かなくちゃ。帰ってきたら、食事と君の服を買いに行こう。
着替えここに置いとくから、それまではこれで我慢してくれな。」
そう言うと、慌ただしく部屋を出ていった。


背後でバタンと乱暴に閉まるドアの音だけを残して・・・。

 





部屋に一人ぽつんと取り残された金髪の青年。

・・・さて、これからどうしたものやら・・・課題は山積みだ。
まずはこの「新しい身体」に慣れることから始めなくてはな。

そう考え、ベッドから立ち上がろうとするもののバランスを崩し、そのまま床に盛大に尻餅を付いた。
強かに打ち付けて痛む尻をさすりながら、ここが自分がいた世界と全くの別世界であることを改めて実感する。
意を決して一息に立ち上がると、全身にずしっとのしかかるような空気の重さに驚く。

・・・なるほど。これが重力というものか。
こんなものに縛られて生きていかなくてはならないなんて、
人間とは随分と不自由な生き物なのだな・・・。

立ち上がったまま、おそるおそる一歩前に踏み出してみる。
そのまま壁につかまりながらゆっくりと歩みを進める。
しばらく歩き回ってみて要領がつかめてきたので、今度は手を離して歩いてみる。
そうやってしばらく寝室で「歩行訓練」に勤しんでいた彼だったが、
ふとドンドンと何かを打ち付けるような音に気がつき、ドアを開けると・・・。


ワンワン!ワンワン!


飛び込んできたのは、一匹のブルテリア。今はアムロの良き相棒ハロである。
そのまま彼の寝間着の袖をくわえると、ついてこいと言わんばかりに引っ張る。
ハロに導かれるままについて行くと、辿り着いた先は、食器が乱雑に散らかりっぱなしのキッチン。
サイドボードの前まで来ると、開けろと言わんばかりに扉を鼻の先でつつく。
ハロに促されるままサイドボードを開けると、中にあったのはドッグフードが入った大きな袋。
「よしよし、わかった。腹が減ったんだな。可哀想に・・・。」
ハロの目線までしゃがみ込むと、その丸い頭を優しく撫でてやる。
そのままハロがくわえて持ってきたプラスチック製の犬用ボウルにドッグフードを盛ってやると、よほど空腹だったのだろう。美味そうにガツガツ食べ始めた。
おそらく主人であるあの青年が餌を与えるのをうっかり忘れてしまったんだろう。
―――とんだ慌て者だ。
彼の人の良さそうな笑顔を思い出すと思わず笑いがこみ上げ、頬が緩んでいく。

・・・それにしても、ここの空気はやけに乾燥しているな・・・。

緩やかに波打つプラチナブロンドの髪と、艷やかな頬を撫でると、おもむろに立ち上がる。
キッチンのサイドボードを探ってみると、塩の入った瓶が見つかった。
その瓶を手に取ると、まっすぐバスルームへ向かった。



....to be continued

 

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